日々のあれこれ

kagusato column日々のあれこれ

多肉植物を使う寄せ植えの作り方
こんもりオシャレに見せるコツ

タケオカ スタッフ:タケオカ

今回は講師の方にポイントやコツを教わりつつ、お気に入りの鉢(フラワーベース)に多肉植物を寄せ植えしてみました!
大き目の鉢や器などにきれいに寄せ植えるのは難しい気がしていたのですが、ある程度ポイントを押さえておけば素人の私でも簡単に作ることができましたのでご参考までにご紹介!
多肉植物の寄せ植えは小ぶりの器や鉢でも豪華に見えるので、飾り易くプレゼントやお店の開業お祝いなどの贈り物としてもおすすめです!

目次

寄せ植え前に準備するもの

まず初めに、多肉植物の寄せ植え前に準備しておきたいアイテムのご説明。
今回は初心者でも気軽にと言う事もあるので、最低限この程度あれば十分作る事ができるというアイテムを教えていただきました!
講師の方いわく最初から道具は揃えすぎなくていいので、慣れてきたら自分で使いやすいアイテムを増やしていけば大丈夫とのこと!

長めのピンセット
ピンセットは長く、先が尖ったものがお勧めです。
寄せ植えをする際に、多肉植物の茎部分をピンセットでつまんで、そのまま土の中に挿しこんでいくので先端が細く長いものが使いやすいです。
最近は100円均一にもあると思いますのでそちらで十分です!

ハサミ
主に多肉植物の茎の長さを調整する時に使います。
持ち寄った多肉植物が長いなっと思ったらチョキンときりながら調整するのでこちらも細身の物がお勧めですが、切れれば何でもOKです!

土(今回は市販の固まる土)
多肉植物の寄せ植えは基本土に挿し込んで作っていきました。
多肉植物は蒸れる事を嫌うので、土は栄養分などではなく通気性や排水性、撥水性を重視することがポイント。
今回はこんもりとした山型にしたいので、形を作りやすい固まる土を使っています。
※固まる土はホームセンターなどで販売されています
※寄せ植えを長期間飾りたい場合は軽石(パミス)など底に詰めても良いです

多肉植物(セダム系もあると使いやすいです)
もちろん主役の多肉植物は準備をお忘れなく!
選び方のポイントは次項でご説明。

鉢(お好きな器でもOK)
最後に鉢をご準備していただきたいのですが、ここで気にしていただきたいのはサイズ感です。
手持ちの多肉植物の数や飾りたい場所のスペースを確認してご準備ください。
また、鉢底に穴についてですがどちらでも良い(講師の方の一意見)との事です。
鉢底の穴は余分な水分を排出する為のものなので、水を適量に管理してあげれば問題はありません。
鉢底の穴を気にしない事でお気に入りの器(花瓶やマグカップでもOK)を楽しむことができるメリットがありますね♪
ただし、外で雨晒しにする場合は鉢底に穴があるタイプが必須だそうです!

今回は北欧雑貨ブランド『Bjorn Wiinblad』のフラワーベースでチャレンジ!

寄せ植えに使う多肉植物の選び方

次に教えていただいたのは、寄せ植えに使う多肉植物は大きく分けて3つの役割を押さえていく事がポイントだそうです!
以下は「作りやすさ」を重視したチョイスなので、慣れてきたら自分が好きなものを選んで色々チャレンジしてみてください♪

メイン(大き目)
まずシンボルになる大き目の多肉を選びます。
鉢のサイズにもよりますが2~3個ほど大きめの物があると収まりがよいかなと思います。
多肉植物のタイプとしては、葉が花びらのように広がる「エケベリア」タイプが使いやすいです。
「この多肉を推したい!」というものはメインに持っていきましょう!
※エケベリアとは多肉植物の属性の種類で多種が存在していますので検索してみましょう

中サイズ
次に、メインよりは小さいものを選びます。
「グラプトペダルム」タイプのような茎が細長く掴みやすいものがお勧めです。
種類は2~5種類くらいあると良いですが、隙間を埋めるために数を重視して持ち寄るのが良いかと思います。
メインの周りを固めていく役割なので小ぶりなものが良いため、「虹の玉」「姫秋麗」「その他小さい株の寄せ集め」などをよく使います。
※グラプトペダルムとは多肉植物の属性の種類で、ロゼット状に葉が重なり、上に伸びて生長する品種が多く寄せ植えなどに多く使われます

小サイズ(セダム系)
いわゆる「セダム」と呼ばれるモサモサに増えるタイプを1~3固まり用意しておきましょう!
こちらは最後の仕上げに小さな隙間を埋めていく役割を担います。
複数種類で飾るもの良いですが、1種類だけできれいに整列させるのも綺麗に見えるので、影の仕上げ人です!
※セダムとは「万年草属」とも言われており実は道端にもちらほら生えています

メインの多肉はキュッと締まっているしまっている方が使いやすい



多肉植物には成長過程で個性がでてくるので、寄せ植えの際に使いやすいポイントを掴んで選んでおくと仕事もはかどりました♪
中でも参考になったのが「葉が広がっていない」ものを選ぶ事です。
ギュウギュウにつまった寄せ植えをイメージされるのであれば、一番の敵は隙間!
蕾のように葉が丸く締まっていると隙間が空きにくく高さもでるのでイメージしているものに近づけられると教わりました。
ちなみに、多肉植物は日照不足になると葉を広げてしまう(手を広げて光を集めているのかな?)特徴があるそうです。
タニラー(多肉植物好き)の方々は、締まったお饅頭のような状態が最も可愛いと言われておりますので適度な日光浴を心がけておられます。

紅葉した多肉植物を入れるとカラフルに!


また、多肉植物の楽しさの一つとしては色味にあります!
1色に統一するのも良し!カラフルにするのも良し!
ポイントとしては多肉植物も紅葉をするという事を覚えておきましょう。

・夏 → 緑
・秋 → まだ緑?
・冬 → 紅葉!
・春 → 紅~緑

という風に季節に合わせて変化していくものが多くあり、こちらもタニラー(多肉植物好き)の方々は、赤やピンクに変わった時期の多肉が一番かわいい!とよく言われています。
そのため寄せ植えは紅葉が始まる10月~春先までが一番楽しめる時期でもあるそうです。

下地の土でこんもりがポイント

今回は「こんもり」を目指した寄せ植えにチャレンジしているため、下地の土から丸い山形を形成していきました。
そうです!寄せ植えの腕でこんもりさせるのではなく、そもそも土からこんもりさせるのです!
分かってしまえばマジックの種明かしみたいですが、コツは簡単なものでした。

下地の土作りについて


更に今回教わったのは初心者の方でも形を維持しやすい固まる土。
こちらの土は水分を与えて混ぜあわせると粘度がでてきて形を作りやすくなります。
フラワーベースの表面より5mmほど下まで通常の土(多肉植物用)を使い、その上に固まる土を敷いて形を整えています。

アクセントに使うメイン多肉から
配置していきます

いよいよ寄せ植えのスタートです!
まずはメインとなる多肉植物の場所取りを決めていきます。
想像しているより固定力は無かったのですが大丈夫とのこと!ポロっと取れない程度に挿して手のひらで軽くギュッとしていきます。
配置に特に決まりはないのですが、今回寄せ植えを行ってみた感想としては、中心を少しズラすくらいの箇所に「固めておく」と、まとまりやすいなと思いました。
やはりアクセントは「ど真ん中」や「点々」とばらけさせると収まりが悪い気がするので、なんとなく髪飾りに近いのかなと思います。
※今回の器がBjorn Wiinbladのエヴァシリーズのぷっくりしたお顔だからそう思うのかも?

根は取り除いて茎を残し、挿しやすくしておく。


また挿し込みやすくするために、多肉の茎からでている根っこや土を綺麗に落として必要な長さにカットして使っていきましょう。

メインの周りに中サイズを
挿し込んでいきます

続いては中サイズの多肉を刺し込んでいきます。
メイン多肉のお隣にどんどん挿していきましょう!
私は素人なので配色などの要領がわからなく悩んでいたのですが、「挿し込みやすい形と場所にどんどんいきましょう!」とアドバイスいただき進めます!
このあたりは慣れてきたらデザインバランスを考えていければいいので、最初は「作りやすさ」を重視して挿しやすい箇所を選び、こんもり感が崩れないよう高さのバランスを見る事を優先すればよいそうです。
無理するよりは、簡単に挿せる箇所に配置する方が結果綺麗になるのだと思います。
※手で挿し込むのが難しい場合、ピンセットで茎の下部分を掴み、土に突き刺してあげてください

細かい隙間に小さいセダムを
チマチマ挿していきます

ここまでくれば方向性は決まっているので、迷わず穴埋め問題のようなものです!
隙間という隙間に小さいセダム(多肉)を挿し込んでいきましょう!

グッ!と挿し込む!無理なら隙間に挟むでOK。


小さいため茎が柔らかく挿し込みにくいと思いますのでピンセットを使っていきます。
それでも上手く挿せずポロっと落ちてくるかもしれませんが諦めず隙間に詰めていきます。
今回の寄せ植えでも、実は挿さずに隙間へ挟んでいるだけの状態もありますが、そのうち根が生えて絡んでいくので持ち運びの際に取れない程度にしておけばOK!

土の部分が見えなくなるようチマチマと挿していきます!


とにかく隙間に植え込んでいきます!
チマチマ、チマチマ、チマチマと。
ちなみに、こういう小さい多肉やセダムだけで寄せ植えをする「チマチマ寄せ」というタニラー(多肉植物好き)用語もあるそうです。

最後に霧吹きでたっぷりと
水を吹きかけてギュッ!

最後は霧吹きでたっぷりと全体へ水を吹きかけて上げます
まだ土に馴染んでいないため崩れやすいので、ジョロなどで水やりをするのは避けて霧吹きで優しく行うようにしていきました。
下地の土に水が馴染む程度に上げたら、手のひらで優しく全体を包み「ギュッ」と形を整えてあげてください。
あまり無理に形を作ろうとはせず気持ち程度で抑えておきましょう!

最初のメインを決めて周りを飾っていくのがポイント


今回寄せ植えを実際に体験してみてポイントの抑えどころと思うのは、「メインを決める」→「周りを埋める」→「隙間を無くす」というシンプルな流れで作っていけば、ある程度の見た目にはなるなと言う事。
多肉自身がユニークなので飾り付けのセンスがなくても見た目に面白く見えるし、隙間がない事でインパクトも十分でるため初心者でも悩まずできたという印象です!
このように簡単にできるので、お気に入りの器を見つけて、みなさんもぜひやってみてくださいね!

【動画】5分で寄せ植えチャレンジ!

インスタグラムのリールで配信しています!