二段ベッドの家具工場に行ってきました!
スタッフ:タケオカ
お子さんが安心してぐっすり眠れる二段ベッドを作りたい。
そんな私たちの思いを実現してくれる家具工場が、福岡県大川市にあります。古くから伝わる高度な技術で、ていねいな細工と丈夫で使いやすい構造の二段ベッドを手がけてくださる工場を訪れました。
大川市と家具づくり
大川市は、阿蘇山から有明海に注ぐ筑後川の河口に位置し、古くから海上交通の要として栄えていたことに加え、九州山地の良質な木材が川を下って集まる場所でもありました。当時はその木材を使って船大工による船の製造や修理が盛んでしたが、やがてその高度な木工技術を生かして、家具づくりが行われるようになったといわれています。現代では木材の運搬ルートが川から道路に変わりましたが、木製家具の生産量で国内トップを誇る大川市には、宮崎県や熊本県の山々から上質なヒノキが集まっています。
2段ベッド作り
・まずは木材をじっくり寝かせる
工場に木材が届いたら、早速加工へ、と思いきや、水分量がちょうど良い状態に安定するまでしばらく保管するそうです。こうすることで、ヤニが出たり変形したりするのを抑えられるのだとか。数カ月から数年間の出番待ちです。
・出番待ちを終えたら、いよいよ加工へ
正確に一つ一つ、手でカットします。
まずは材木をパーツごとに丸ノコでカットしていきます。
ここでどれだけ正確にカットできるかが、組み立てた時の隙間やゆがみを左右するのだそう。職人さんがとても神経を使う場面のひとつです。
・職人技が光る、節穴の加工
カットを終えたら、次は職人さんが一つひとつパーツをチェックしていきます。実は、木製家具を買う時に多くの人が気にするのが、茶色い斑点のような「節」。この節は枝が木の成長とともに幹に包み込まれたことでできるもので、いわば木材が樹木として生きていたという証なのです。
そうは言っても、節がむやみに表面に出ていると、見た目が悪い気がしますよね。こちらの工場では組み上がりをイメージしながら、なるべく節が表面に出ないように、製材の段階でどのパーツにどの木材を使えばよいか選び抜いています。修練を積んだ職人さんだからこそできる目利きですね。
さらに、節部分を滑らかにするためのひと手間も欠かしません。節に凹凸があると、組んだ時の隙間やゆがみの原因になるため、表面がなめらかに仕上がるようにパテで穴を埋めていきます。
パテで埋めるだけでは修復できない節は、機械を使って一度くり抜きます。
くり抜いた部分に新たに木を埋め直したら、平らになるようにカット。
思わず見とれてしまうほどの早業で、そこに節があったとは分からないような仕上がりの美しさ。職人さんのこだわりを感じました。
・肌ざわりのよい材が安心につながる
次の工程は研磨。木をどんどんなめらかに美しく仕上げていきます。
・組み立ても手作業で
そして組み立て作業に。まず、パーツ同士を接合するネジやダボ(丸棒)を差し込むための穴を作り、金具を取り付けます。
ボンドを使って、ずれのないように手作業で組み立てていきます。
・手で確かめる。手で仕上げる。
仕上げの最終段階でも、職人さんは何度も木肌を触って状態を確認します。細かいところまでチェックしながら、気になるところがあればやすりで削り、磨きあげていきます。
前の工程で紹介したパテによる節穴の補修。実はこの作業、一度埋めればOK!というものではないのだとか。というのも、木材は湿度を含むと凹み、乾燥すると膨らむ性質があるため、改めて手で触れて、違和感があれば、もう一度パテで埋めたり削り直したりするそうです。
最後に、オイル塗装で仕上げを。最近は機械で塗る工場も多いそうですが、はけを使って手作業で一つひとつていねいに塗りこんでいきます。
・心をこめて、お客様のもとへ。
こうしてできあがった二段ベッドの全パーツは、梱包もこの工場で行っています。
ベッドのヘッドやサイド、すのこなど、すべてのパーツの製作から梱包までを、一つの工場で行うからこそ、職人さんの目と技が最初から最後まで行き届いて、ベッドの安心・安全が守られているのですね。
工場に木材が届いたら、早速加工へ、と思いきや、水分量がちょうど良い状態に安定するまでしばらく保管するそうです。こうすることで、ヤニが出たり変形したりするのを抑えられるのだとか。数カ月から数年間の出番待ちです。
・出番待ちを終えたら、いよいよ加工へ
正確に一つ一つ、手でカットします。
まずは材木をパーツごとに丸ノコでカットしていきます。
ここでどれだけ正確にカットできるかが、組み立てた時の隙間やゆがみを左右するのだそう。職人さんがとても神経を使う場面のひとつです。
・職人技が光る、節穴の加工
カットを終えたら、次は職人さんが一つひとつパーツをチェックしていきます。実は、木製家具を買う時に多くの人が気にするのが、茶色い斑点のような「節」。この節は枝が木の成長とともに幹に包み込まれたことでできるもので、いわば木材が樹木として生きていたという証なのです。
そうは言っても、節がむやみに表面に出ていると、見た目が悪い気がしますよね。こちらの工場では組み上がりをイメージしながら、なるべく節が表面に出ないように、製材の段階でどのパーツにどの木材を使えばよいか選び抜いています。修練を積んだ職人さんだからこそできる目利きですね。
さらに、節部分を滑らかにするためのひと手間も欠かしません。節に凹凸があると、組んだ時の隙間やゆがみの原因になるため、表面がなめらかに仕上がるようにパテで穴を埋めていきます。
パテで埋めるだけでは修復できない節は、機械を使って一度くり抜きます。
くり抜いた部分に新たに木を埋め直したら、平らになるようにカット。
思わず見とれてしまうほどの早業で、そこに節があったとは分からないような仕上がりの美しさ。職人さんのこだわりを感じました。
・肌ざわりのよい材が安心につながる
次の工程は研磨。木をどんどんなめらかに美しく仕上げていきます。
・組み立ても手作業で
そして組み立て作業に。まず、パーツ同士を接合するネジやダボ(丸棒)を差し込むための穴を作り、金具を取り付けます。
ボンドを使って、ずれのないように手作業で組み立てていきます。
・手で確かめる。手で仕上げる。
仕上げの最終段階でも、職人さんは何度も木肌を触って状態を確認します。細かいところまでチェックしながら、気になるところがあればやすりで削り、磨きあげていきます。
前の工程で紹介したパテによる節穴の補修。実はこの作業、一度埋めればOK!というものではないのだとか。というのも、木材は湿度を含むと凹み、乾燥すると膨らむ性質があるため、改めて手で触れて、違和感があれば、もう一度パテで埋めたり削り直したりするそうです。
最後に、オイル塗装で仕上げを。最近は機械で塗る工場も多いそうですが、はけを使って手作業で一つひとつていねいに塗りこんでいきます。
・心をこめて、お客様のもとへ。
こうしてできあがった二段ベッドの全パーツは、梱包もこの工場で行っています。
ベッドのヘッドやサイド、すのこなど、すべてのパーツの製作から梱包までを、一つの工場で行うからこそ、職人さんの目と技が最初から最後まで行き届いて、ベッドの安心・安全が守られているのですね。
職人さんにお話を伺いました。
こうしてお客様のもとにお届けした二段ベッド。使ってみた感想が当店に寄せられると、定期的に工場にお伝えしています。それを読んだ職人さんからは、
「自分たちが作ったものが、どのように受け取ってもらえたのかが分かってやりがいを感じる」「『肌触りがとてもよい』といった声をいただけるとうれしい」といった声をいただきました。
そして、工程の見学中に職人さんがよく言われていたのは、
「お客様が組み立てる時に困らないものを届けたい」という言葉でした。
届いたパーツを二段ベッドに組み上げる作業はお客様にゆだねるしかないからこそ、どの工程でも「隙間やゆがみのないベッドを作る」という姿勢を徹底されているそうです。
「自分たちが作ったものが、どのように受け取ってもらえたのかが分かってやりがいを感じる」「『肌触りがとてもよい』といった声をいただけるとうれしい」といった声をいただきました。
そして、工程の見学中に職人さんがよく言われていたのは、
「お客様が組み立てる時に困らないものを届けたい」という言葉でした。
届いたパーツを二段ベッドに組み上げる作業はお客様にゆだねるしかないからこそ、どの工程でも「隙間やゆがみのないベッドを作る」という姿勢を徹底されているそうです。
まとめ
一日の疲れを癒す場所であるベッド。ましてやお子さんが眠るとなると、長く使う間にきしんだり緩んだりしては安心して眠れません。1㎜単位の誤差を許さない正確さは、使う人の寝心地や安全を願ってのこだわりだったのですね。